人間は普段からまばたきをたくさんする生き物です。
しかし、猫の場合は人間と違い、まばたきをほとんどしません。
そして、だからこそ猫はまばたきでいろいろな感情を伝えようとしているといわれます
猫のまばたきには、一体どんな意味があるというのでしょうか?
最新の研究なども交えて解説します。
猫のまばたきにはどんな意味がある?
猫を飼っていると、「ぱちっ、ぱちっ」と非常にゆっくりしたまばたきをしている場面が見られます。
飼い主なら誰でもどんな意味があるのか気になりますよね。
その意味を以下にまとめてみました。
飼い主に「好き」と伝えている
猫がまばたきをする際に抱いている感情のひとつとして、愛情表現が挙げられます。
私の猫も、撫でてあげたときにのんびりとまばたきをしたりしますが、それは「あなたのことが好き」と言っているんですね。
また、後ほど詳しく解説しますが、飼い主が猫に愛情を伝えたい時もまばたきが有効だといわれます。
実際、視線を合わせながら何回かゆっくりまばたきをしてあげると、同じように返してくれますよ。
敵意がないことの証明
愛情表現の延長として、敵意がないことの証明や、挨拶代わりとしてまばたきをする猫も多いようです。
人間は知り合いに会ったときに会釈をしたり、声をかけたりしますよね。
それと同じような意味合いなのかもしれません。
逆に、まばたきをせずにじっと見つめるのは厳禁です。
そのような行動は猫の間では威嚇行為とみなされるので、人間の常識とは違うということに注意してくださいね。
返事の代わり
猫は「ニャー」と鳴いて返事をすると思っている方は多いでしょう。
しかし、一説によると「ニャー」と鳴くのは人間に対してだけだそうです。
実は猫は多彩な行動で返事をする生き物で、そのひとつがまばたきだと考えられています。
他にも、耳や尻尾を少し動かすのも返事の代わりだといわれます。
猫に声をかけると気だるそうにまばたきをすることがありますが、それは返事のつもりなのかもしれませんね。
研究で判明「猫と仲良くなるにはまばたきをするといい」
2019年、猫の行動を研究しているジャクソン・ギャラクシー氏は「猫と仲良くなるにはゆっくりとまばたきをするといい」という研究結果を発表しました。
まばたきをすることによって猫に愛情や好意といった感情を伝え、リラックスさせることができると証明されたのです。
また、それ以前にも多くの飼い主の間で「まばたきに効果がある」ということは何となく知られていました。
飼い主の経験上、そして科学的な観点からも、猫にまばたきをしてあげることは絆を深めるきっかけとなるでしょう。
猫がまばたきをしてくれない時はどうしたらいい?
先ほど、じっと見つめるのは猫の威嚇行為だと書きました。
そのため、飼い猫がまばたきをしてくれないことで「威嚇されているのかも?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、猫がじっとこちらを見つめてくる時は「何かを要求している」「関心を持っている」など、他の理由も考えられます。
ですから、信頼関係を築くことができているのであれば深く心配する必要はありません。
まばたきをしてくれないからといって、懐いていないというわけではないのです。
どうしても気になる方は、先ほどの研究にもあったように、こちらからゆっくりまばたきをして愛情を伝えてみてもいいでしょう。
もしかしたら普段は気づいていないだけで、実はちゃんとまばたきを返してくれている可能性がありますよ。
猫の好意に気がついてあげて
猫のまばたきには様々な意味があると考えられていますが、共通しているのはどれも好意を表しているということです。
そのため、猫がまばたきをしながらこちらを見ていたら「信頼されている」と考えて良いでしょう。
そして、人間が猫に愛情を伝える場合もまばたきが有効だと考えられます。
ただし、猫がまばたきをしてくれなかったとしても、嫌われているとは限りません。
普段からどのように信頼を築いているかどうかが、猫との関係においては重要というわけですね。
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